The Old Operating Theatre Museum
昨年1月のイギリス旅行では、面白そうな博物館に行くのも一つの目的。一番行きたかったロンドン交通博物館が改装中ということで断念。シティには切手博物館なるものが昔はあったようだけど、現在はなくなっているようで、これまた残念。
ロンドン滞在5日目の午後は、現在ロンドン在住のひろこさんと一緒に、テムズ川南岸にあるサザーク地区に行ってきました。
このサザーク地区というのは、いまでこそ、デザインミュージアムだのテートモダンだの・・お洒落なアートギャラリーやら高級レストラン、高級マンションなどで、注目のスポットとなっているけれど、16世紀頃はロンドン一の歓楽街で、闘犬場、賭博、売春宿、劇場・・ありとあらゆる娯楽施設が集まっていたところなのだそうだ。そして17世紀から19世紀にかけては、牢獄の街。
なので、このあたりには、「ロンドンダンジョン」(拷問、殺人、処刑などの様子を蝋人形などで紹介している)とか「クリンク・プリズン博物館」(12世紀から18世紀の監獄の歴史をパネルや道具で紹介している)など、ちょっと気味が悪い観光スポットもあったりします。
で、るるぶロンドンを眺めていたら、ここにもちょいと変わった博物館があるのを発見。
「The Old Operating Theatre Museum」(旧手術室博物館)という19世紀に使われていたものを復元した、英国最古の手術室なのだそうです。書かれていた内容は、「1822年に完成したギャラリー付きの手術室を公開。麻酔や消毒が行われる以前のことであり、患者は断末魔の声を上げ、医学生の目にさらされながら処置を受けたというが、生存率は低かった」と何とも悲しいことが書かれていた。ひょ~。
とはいっても、この安っぽい看板が妙に可愛らしく見えたりします。
手術室は元教会の塔の中にあり、狭い階段を上っていくと・・・
ここはチケット売り場兼売店。かなり怪しげなものがたくさん売られていました。
またまた階段を上っていくと「ハーブ・ギャレット」と呼ばれる薬剤室があります。薬剤室というよりも魔女の部屋??って感じです。
恐ろしそうな薬瓶のほかにも手術器具なども展示してありました。
薬剤室の奥に手術室がありました。が・・なんだか不気味で写真を撮るのを忘れてしまいました。
詳しくはこちらのサイトで。日本語もあります。
「The Old Operating Theatre Museum」
こんなマイナーな博物館だけど、この日も数人の来場者がいた。中学生ほどの男の子は、おばあちゃんから話を聞きながら、一生懸命丸薬を作る道具を使い、薬作りに熱中。
「きっとこの孫を医者にしたいに違いないね」などとひろこさんと話しながら、博物館をあとにしました。
by chelsea26 | 2008-07-13 01:03 | イギリス